ハロウィンはセンス良く。秋の映画「ペネロピ」

 

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  • おとぎ話が教えてくれること。映画「ペネロピ」
    
  • 内に咲かせる花。
  • 無花果のキャラメリゼ〜アイスクリーム添え〜

 

 

おとぎ話が教えてくれること。映画「ペネロピ」


【 ペネロピ】

Filmarks – 映画情報 –

https://filmarks.com/movies/17987

主人公ペネロピは、名家の一人娘。なんと先祖が受けた魔女の呪いによって「豚の鼻と耳」を持って生まれた。呪いを解く唯一の方法は、名家出身の者に心から愛されること。彼女は、ずっと外の世界に思いを馳せているも、その容姿から家の外に出ることはできず、顔を見せずに名家出身の男性とお見合いをする日々を送っていた。そんなある日、名家出身だというマックスに出会う・・・。部屋のインテリアもペネロピのファッションも可愛くて女の子が大好きな映画。秋の景色が幻想的でハロウィンのシーンが印象的なので、ハロウィン映画にオススメ。

 

内に咲かせる花。


無花果(いちじく)の花は外には咲かない。果実の中に空洞を作りそこに小さな花を咲かせる。断面に見える小さな粒が種で、それが花になる。自分のために咲き誇り、やがて芳香な果実になる。

私たちが食す時にはもう花はない。それどころか実を割ったときの奇抜な見た目はおどろおどろしい。反して、その食感は柔らかでとろけ、香りと秋らしい甘みから伝わる声は「あなたはどうか知らないけれど私は今の自分が好きよ。どうぞお好きに。」そう聞こえる。

「ああ、なんてエレガントな果実だろう。」そう思った。

自分を良く見せようと、太陽に向かって目一杯咲き誇るのはライバルばかりを気にして自分を見失う。「人から良く思われたい」そう思っているうちは、自分を本当に愛せてはいないのだと思う。人に見せず、自分のために美しい花を咲かせると、そのうち自分を愛せるのかもしれない。

それは自己中心的なことだろうか。無花果は自分のために花を咲かせているのにこの季節、沢山の人から愛され、そしてその美味しさで幸せにしてくれる。

悪いところや醜いところを隠せば、愛されることはたやすいかもしれないけれど、自身の心は満たされないず、どこか納得できずに日々が過ぎてしまう。

終いには、一体なぜ「いつも何かが足りない」と感じるのか原因不明の病に変わってしまう。最近の世の中は案外そうやって多くの人が原因不明の病を抱えて回っているようにも見える。だから一つ一つ、「自分」のあれやこれやに向き合って、好きを増やしていく。自分にとって大事なことほど時間はかかるけれど、それこそ自分を愛せたら鬼に金棒だ。

そしていつか、「どうぞお好きに。」媚びない生き様は、多くの人をきっと導く。自分を愛するって、大人の女性に成長するってことかもしれない。

そんな私も無花果のような、エレガントな人になるって決めてる。

きっとペネロピもね。

 

無花果のキャラメリゼ〜アイスクリーム添え〜


 

無花果をくし切りにし、グラニュー糖をまぶしてガスバーナーでキャラメリゼ。冷えると外はパリッと、実は柔らかな食感になる。

 

 

盛り付けはペネロピのコートのような紫色の皿で。ソースは様々な色や形のボタンのようにちょん、ちょんとあしらって。

好きなアイスクリームをスプーンで盛る。(写真はクリームチーズと塩キャラメル)

仕上げに「豚の姿」の名残で、ベーコンビッツをパラパラと振りかけてみた。

甘さに、豚の味が加わって、スモーキーなクラフトビールに合いそうな不思議なおつまみデザートに。

こんなデザートも、たまにはいいんじゃないかしら。

 

2018.09.21

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Thank you
Mineko koyama

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