日常生活であなたは自分が「常識人」だと思いますか?それはもしかしたら「あなたの生活の中だけの常識」かもしれません。
環境や付き合う人が変わると“常識知らず”になることがあるんです。そんな体験をすると誰に合わせるか気にしていた自分がバカバカしく思えます。
今日は日曜日に体験した私の“常識知らず体験”のことを書いてみました。
初体験=常識が分からない
日曜日の午前中、初めてのお茶会に行ってきました。
今回はお寺で開かれたお茶会だったので、お作法は細かく教えていただけました。
とはいえ同じお席だった他の皆さん、こなれた大人という印象の方々で、いつものドジをやらかさないようにしないと 😯 ….!と超ど緊張だったのです。笑
そんな初めてのお茶会体験、分からないことしかない私は“常識知らず”でした。
お茶室に入るのも初体験な私は、その世界観に映画「花戦さ」で描かれた茶人、千利休の世界観を思い浮かべていました。
映画「花戦さ」のお話はこちらの記事をどうぞ◀︎
茶道というと、いい家柄のお嬢様の教養と言うイメージがありますが、その理由は体験してみてわかりました。どうやらそれは、間違っていない。
まぁ〜〜〜〜っ、お上品!細かい作法がたくさんあるんです。
お茶会に参列するということはお作法=常識ということになるんです。
今の日本人に「お茶会」というとコーヒーやドリンクを片手におしゃべりしようよ!というニュアンスですが、茶道初心者の私が体験した「お茶会」は、そんなカジュアルな感覚ではありません。
黙っていても許される美しい世界観に妙な憧れを持つ私は、以前から茶道に興味がありました。お茶を飲むのはもちろん好きだし、着物も好き。何より品格ある女性になりたいな、という憧れだけはあるんです。笑
でもね、ちゃんと習ったら本当に品格は上がると思いましたよ!
お茶室に入るところからマナーは始まる
マナーはもちろん、お茶室に入るところから始まります。一人ずつ、正座をして三つ指立ててご挨拶をして入ります。
一番先に座る客人はそのお茶席を仕切る、いわば“今日のお茶会リーダー”を担うことになります。お茶を振る舞って下さる亭主との会話をリードしてくれます。
もちろん初心者が一番に座るということはありえません。VIPの方です。
もうひとつ大事なポジションが“お詰めさん”。一番最後に座る方です。こちらもVIP枠となります。
私のような不慣れなお客はその間に座らせていただきます。そうすることでマナーが下手くそでもお手本の真似をすることができるんです!
お茶の席は意外と忙しい
客人の準備が整うとお菓子をいただきます。
その季節やお茶の種類にあった和菓子です。器に入ったお菓子をお箸で順番に取っていきます。この取り方にもマナーはある。
そして必ず、
「お先に・・・」
と、指をついて隣の方にご挨拶をします。(すべての場面に共通します。)
そうこうしている間にお茶の準備が整いますが、お菓子はお茶が来る前に食べきるものだそうです。
あれ、みんなもう食べた?!私も慌ただしくいただきました。(できるだけ上品にもぐもぐ)
お茶をいただく時は3口から4口程度で、最後はズズッと音を立てます。飲み終わったよっていう合図を示すのだそうです。
飲み終わると、今度は器を見せていただきます。それも順番。お辞儀をして、右手で器を持って左手を軽く添え、目線より下の方に・・・・・etc.
あれどうだったけなぁ?テンパりながらも見よう見まねにやってみました。
慣れているとゆっくり愉しめるようになるのかもしれませんが、初心者の私は手順にばかり気を取られて大忙し。早くしないと次の器が回ってきちゃうよ〜!と心の声が聞こえてきました。笑
まぁ、今回はかなりカジュアルな場だったんですが、初めましての方と静かに整列して同じ時間を過ごすというのは緊張感を感じますね。
日本人ならではの感覚なのか、並んだら黙らなくちゃいけないとか
みんなと違うことをすると恥ずかしいとか
だから恥をかかないように意識して緊張してしまったり。
“常識知らず”が来てくれると“有識者”は嬉しい
ここまで読んでみたら、やっぱり私には茶道なんて無理!そう思った方も多いでしょう。
でも待って、そういう人ほど歓迎されるんです。
だって初めて来たんだなというのが伝わったら、主催者は嬉しいんです!私もcinemanma!を主催するときに初めて来てくださる方がいるとすごく嬉しいです。
自分の世界観が伝わって、しかもわざわざ来てくれる、それは主催者にとって一つの成果にも感じられます。これはどんな場面にも言えることなんじゃないでしょうか。
初めての体験をするときは、恥ずかしがって「知ってる感」を出してしまうのはもったいないことです。分からない感を前面に押し出した方が教えてもらえるし、教える側もモチベーションが上がってお互いにハッピーになれます。
だからね、「やってみたいけど、自分なんかにできるのか心配」、実はそう思ったときこそやってみる時なんです!
“常識知らず”は必ず歓迎されます。何かを始めてみたい方、ぜひやってみることをオススメしますよ 🙂
お茶の映画「日日是好日」
お茶会を体験してみると、やっぱりこの映画が見たくなりました。
樹木希林さんの最後の出演作「日日是好日」です。私はまだこの作品を見れていないんですが、残念ながら近くの映画館では上映していないんです。
なので予告編を見て思いを巡らせています。笑
日日是好日ってどういう意味?
禅の言葉ですが、毎日いい日が続いてけっこうなことだ、という安易な意味ではないそうです。それだと、今日は良いことがあるから良い日、悪いことが起きると悪い日という判断が生まれてしまいます。
『一日一日をただありのままに生きる。』
過ぎてしまったことにいつまでもこだわったり、まだ来ていない未来に期待したりせず、目前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば、それは今までにない、素晴らしい一日となるはず。
そういう意味合いなのだそうです。
きっとこの日曜日は、この映画のような体験をできたような気がします。茶道の世界観が観れる映画です。チェックしてみてくださいね。
⭐️Filmarks映画情報
「日日是好日」みんなのレビュー ◀︎はこちらから
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Thank you
2018.11.19
Mineko Koyama